
ウォルト・ディズニー・カンパニーの人気アニメ映画『モアナと伝説の海』の盗作疑惑が晴れた。
今月11日(現地時間)海外メディア「AP通信」などによると、アメリカ・ロサンゼルス(LA)連邦裁判所の陪審団は、アニメーターのバック・ウッドールが起こした著作権侵害訴訟を棄却した。
ウッドールは2020年に訴訟を起こし、『モアナと伝説の海』が自身の2011年作品『バッキー・ザ・ウェイブ・ウォリアー』を盗作したと主張していた。
陪審団は2週間に及ぶ審理の末、ウォルト・ディズニー・カンパニーがその作品にアクセスした証拠はないと判断した。
ウッドールは『モアナと伝説の海』と自身の作品の間に複数の類似点があると主張した。両作品とも、親の反対を押し切って危険な航海に出る10代の主人公が登場し、星を用いた航海、入れ墨をした半神の存在、海上での嵐からの生還などの共通点を挙げた。
さらに、2004年に自身の作品をウォルト・ディズニー・カンパニーの協力会社で働く親戚に見せたと述べ、その後公開された『モアナと伝説の海』に自身の作品と類似した内容が含まれていると主張した。
ウォルト・ディズニー・カンパニー側の弁護団は、『モアナと伝説の海』が独自に制作されたもので、原告の作品を参考にした証拠は一切ないと反論した。そして、ポリネシアの伝説や基本的な文学的要素を含む多くの部分は著作権保護の対象外であると主張した。
ウォルト・ディズニー・カンパニーの広報担当者は「我々は『モアナと伝説の海』の制作過程で全クリエイティブチームが注いだ努力を非常に誇りに思っており、陪審団が原告の作品とは無関係だと判断したことを歓迎する」との声明を発表した。