
いわゆる「ゾンビ猫」のような外見を求め、鼻を切除し、眼球にまでタトゥーを施した20代のイタリア人女性が話題になっている。
ザ・サンの報道によると、アイディン・モッド(23)は11歳から外見の改造を始めた。最初は自分でピアスを開けることから始まり、15歳で舌を2つに割く手術を受けた。その後、「ゾンビ猫」のような外見を手に入れるために、数多くのタトゥー施術や手術を重ねてきたという。
報道によれば、アイディンはまず鼻と鼻先の切除手術を受け、その後猫の耳を模するために額にインプラントを埋め込み、さらに猫の縞模様を再現するために頬、首、胸などにタトゥーを施した。彼女は「他人の意見には左右されない。満足させるべき唯一の人間は自分自身だ」と語った。
やっとゾンビ猫らしくなった…私は普通の人間
最近、アイディンは眼球にもタトゥーを入れた。「やっとゾンビ猫らしくなった」と話し、「外見とは裏腹に、私は普通の人間で、精一杯生きている」と語った。さらに「私のことが嫌いな人がいれば、ただ距離を置けばいい」とも付け加えた。
このように自ら体を切断したり損傷を加えたりして満足を得る行為は、「身体完全同一性障害」の可能性がある。これは身体の一部に障害が生じることを自ら望む精神疾患で、原因は明確には解明されていないが、専門家は身体認知を担う脳の特定部位に構造的問題が生じている可能性があると考えている。
患者は自分の体の一部に違和感を覚え、その部位を除去したいという欲求に駆られることが多い。場合によっては自ら体の一部を切断したり、他人に切断を依頼する行動が見られることもある。
この障害に関連して、患者は痛みや感染、神経損傷、大量出血などのリスクにさらされることがある。治療としては、患者が自分の体を受け入れ、自傷行為を避けることを目的とした認知行動療法が行われる。米コロンビア大学の臨床精神医学者、マイケル・ファースト博士は「体のどの部位であれ、障害を渇望するようになる」と述べ、「切断や両側下半身麻痺、視覚障害などを引き起こすが、この疾患の治療法は非常に複雑で難しい」と説明している。
タトゥー施術…リンパ節にインク粒子が蓄積するリスクも
過度なタトゥー施術も健康に悪影響を及ぼす可能性がある。体の広範囲や複数の箇所にタトゥーを入れると、リンパ節にインク粒子が蓄積される恐れがある。リンパ節が腫れると、体の免疫システムに悪影響を与えることがある。もちろん、眼球へのタトゥーも同様のリスクを引き起こす。米国眼科学会(AAO)によると、眼球タトゥーは視力低下、網膜剥離、眼炎症、周囲組織への染色などの副作用を引き起こす可能性があるとされている。