再婚式に現れた亡き息子に鼓動

結婚式の最中、ある女性は自分に向かって歩いてくる男性の姿を見て、涙を抑えきれなかった。
その男性は、亡くなった息子の心臓を移植されたドナー受領者だったのだ。
11日(現地時間)、オンラインメディア「Teepr」は、8年前に行われたベッキー(Becky)の結婚式について改めて紹介した。
再婚式で母は亡き息子と再会し、その心臓の鼓動を感じながら再び目に涙を浮かべた。
当時、ベッキーは恋人のケリー・ターニー(Kelly Turney)と二度目の結婚式を挙げていた。
この感動的な再会は、ケリーが仕掛けた粋なサプライズだった。
伝えられるところによると、ベッキーの息子は若くして亡くなり、その心臓はジェイコブ(Jacob)という男性に提供された。
この事実を知っていたベッキーの夫ケリーは、こっそりジェイコブと連絡を取り、結婚式に招待。ジェイコブは無事に式場へ現れ、「新郎の付添人」として驚きの登場を果たした。
結婚式の途中、ケリーは「みんなに紹介したい人がいる。息子の心臓を受け継いだジェイコブを招待したんだ」と場の雰囲気を盛り上げた。
ジェイコブを見て驚いたベッキーは、まるで我が子を迎えるかのように、優しく彼を抱きしめた。

そして、あらかじめ用意された聴診器を当て、かつて息子の胸の中で鼓動していた心臓の音に耳を傾けた。
この光景を見守っていた参列者たちは涙を流し、ベッキーがその鼓動をはっきりと感じられるよう、静かに見守った。
ベッキーは「まるで息子が生き返ったみたいだった。言葉にできないような喜びや感動、そして悲しみが一気に押し寄せてきた」と胸の内を明かした。
ベッキーとジェイコブの心温まる再会は、8年が経った今も多くの人々の心を揺さぶり続けている。