
ある幼稚園に毎日姿を現す犬がいる。その理由が明らかになり、思わず心がほっこりするとして、最近、アメリカの動物メディア「ザ・ドードー」が伝えた。
ブラジルのとある村の小さな幼稚園には、毎日特別なお客さんが現れる。その正体は黒い毛並みの犬である。
幼稚園の向かいのオフィスで働くビトリア・ビエイラ(Vitória Vieira)さんは、この3年間、この犬が幼稚園を訪れる光景を見守り続けてきた。

ビエイラさんによると、この犬は毎朝決まった時間に幼稚園の遊び場のフェンス前で、おとなしく子どもたちの到着を待っているという。
そしてしばらくすると、登園してきた子どもたちがフェンスの隙間から手を伸ばし、犬を撫でながら挨拶を交わすのだ。

犬は子どもたちの手の温もりを感じて幸せそうな表情を見せる。子どもたちも犬と同じくらい、もしかするとそれ以上にこの瞬間を楽しんでいる様子だ。
ビエイラさんは、この犬がいつからどんな理由で幼稚園を訪れるようになったのかははっきりしていないと話す。
ただ、教職員や園児たちが犬を警戒することなく自然に挨拶を交わす様子から、彼らの間にはすでに特別な絆が生まれているのではないかと推測している。
ビエイラさんは「ザ・ドードー」のインタビューで「この犬はマジで礼儀正しいんですよ」と語り、「子どもたちも犬も、この触れ合いの時間をすごく楽しんでいるんです」と明かした。