大谷翔平の名前の上だけにあるMLBの「ゴールドパッチ」とは

米メジャーリーグ(MLB)の「東京シリーズ」が18日と19日に東京ドームで行われ、ロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスが対戦した。日本を代表するスター選手、ドジャースの大谷翔平(31)は19日、今季初本塁打を放った。その際、ホームに戻る大谷の背中には金色のMLBロゴパッチが輝いていた。なぜ大谷だけが他の選手と異なり金色のロゴを付けているのだろうか。
これはMLBの「スターマーケティング」戦略の一環として導入されたものだ。MLBは昨シーズンのMVP受賞選手には今季のユニフォームに金色のロゴパッチを付けることを決定。この「ゴールドパッチ」を付けている選手は、大谷を含めてわずか6人に過ぎない。
これらのパッチはアメリカン・リーグとナショナル・リーグそれぞれのMVP、サイ・ヤング賞、新人王受賞者のユニフォーム背面に見られるもので、大谷以外ではニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ、ルイス・ヒル、デトロイト・タイガースのタリック・スクーバル、アトランタ・ブレーブスのクリス・セール、ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズが該当する。この中では、ドジャースの開幕戦が最も早かったため、大谷が今シーズン初の金色ロゴを着用した選手となった。
MLBはシーズン終了後、これらの選手が着用したユニフォームからゴールドパッチを取り外し、選手ごとに10枚限定の野球カードを作成する予定だ。このカードは「ゴールドロゴマンカード」と名付けられる。また、ゴールドパッチ付きの各選手の公式ユニフォームも販売される。
MLBは2023年から「限定パッチ」商品の販売を開始しており、当初はリーグデビューを果たした新人選手向けに特別パッチが公開された。新人選手はデビュー戦でユニフォームの片袖にこのパッチを付け、その後、これらのパッチは回収されて1枚限りの限定野球カードとなった。昨年11月には、ポール・スキーンズ選手の2023年パッチ付きカードを引き当てた11歳の少年が話題となり、そのカードの入札価格は現在66万ドル(約9,871万円)にまで上昇している。