
先週、イラン・ホルムズ島で降った雨が、崖を伝って海岸まで真っ赤に染まる様子が捉えられ、話題を呼んでいる。科学者たちは、この「血の雨」現象の原因が酸化鉄を多く含む現地の土壌にあると説明している。
19日(現地時間)、インデペンデント紙やCBCニュースなどの海外メディアによると、サイモン・フレーザー大学のブレント・ウォード教授は「イランの海岸が赤く染まった原因はこの地域の鉄分豊富な赤土が雨水と反応した結果だ」と述べた。
通常、「血の雨」は赤い塵や粒子が雨に高濃度で混ざることで発生するが、ホルムズ島では土壌そのものに含まれる特殊な成分が主な原因だという。
米航空宇宙局(NASA)地球観測所は「この島は岩塩、石膏、無水石膏などが上層の岩石を突き破って形成された涙滴形の塩ドームだ」と説明し、「岩塩は柔らかく浮力があり、高圧下でも砕けずに液体のように流れる特性がある」と指摘した。
インスタグラムに投稿された動画には崖から血のように赤く染まった雨水が海岸に流れ落ちる様子が映し出されており、この投稿は100万以上の「いいね」を集めている。
多彩な色の土壌と鉱物堆積物から「虹の島」と呼ばれるホルムズ島は土壌に含まれる鉱物成分が非常に高い。地元住民はこの赤土を「ゲラック」と呼び、「トムシ」という特産のパンの製造に使われる。この土壌には鉄分が豊富であることが確認されている。
しかし、専門家たちはこの土壌には重金属が含まれているため、食品に添加すると健康に悪影響を及ぼす可能性があると警告している。