
運転免許の筆記試験中に極度の緊張から失神してしまった女性。その後、筆記試験に合格したというニュースが伝えられ、周囲の人々は驚きと不安の声を上げている。
22日(現地時間)、オンラインメディア「巴士的報(Bastille Post)」は、四川省綿陽市(めんようし)出身のAさんが運転免許の筆記試験中に失神したと報じた。
Aさんは先週の木曜日(13日)に運転免許の筆記試験を受けていた。試験が始まるとすぐ、Aさんは椅子に座ったまま体がふらつき、最終的に後ろに倒れそうになる危険な状態に陥った。
幸い、監督官がすぐに駆け寄って対応し、Aさんは椅子から落ちて頭を打つことは避けられた。
監督官による応急処置を受けたAさんは意識を取り戻し、その後「ブドウ糖キャンディを食べたい」と求めた。
Aさんは低血糖症の患者で、低血糖とは血糖値が異常に低くなる状態を指す。
持病を抱えていたAさんは、過度の緊張が原因で倒れてしまったという。
ブドウ糖キャンディを摂取し、短い休憩を取ったAさんは再び試験に戻り、最終的に筆記試験に合格した。

筆記試験の緊張で失神したAさんが合格したことに対し、ネットユーザーからは「筆記試験で緊張して失神する人が、実際に運転できるのか」「この人が運転免許を取得することに問題はないのか」「低血糖で倒れたにもかかわらず合格したその意志の力は素晴らしい」といった反応が寄せられた。
一方、昨年10月には低血糖性ショックで意識を失った運転者が歩道に突っ込む事故が国内で発生している。フランスやイギリスなどでは、インスリン治療を受けている患者が運転免許を取得または更新する際、医師による運転適性診断を受けることが義務付けられている。