昨年末の韓国の務安(ムアン)国際空港で発生した「チェジュ航空事故」をはじめ、旅客機の事故が相次いで報じられている。
立て続けに事故のニュースが伝えられる中で、飛行機に乗るのが怖くなったという声も出始める中、ある専門家が「墜落事故に備えるための方法」を紹介し、注目を集めている。
23日(現地時間)、英オンラインメディア「LADbible」によると、アメリカの航空安全専門家クリスティン・ネグロニ氏(Christine Negroni)は航空機墜落事故に遭遇した際の生存率を高めるための4つの方法を紹介した。

中でも特に注目を集めたのは、「レギンスを履かないこと」というアドバイスだ。
ネグロニ氏は「1999年に連邦航空局(FAA)は、レギンスよりもコットン、ウール、レザー、あるいはデニム素材の服が望ましいと勧告していた」と述べた。
続けて、「レギンスは快適な機内には適しているが、事故時にはその素材が高温になり、皮膚が焼ける危険がある」と警告した。
また、足をしっかり保護できないビーチサンダルのような履き物も避けるべきだと強調した。
スリッパタイプの靴は脱げやすく、緊急時の素早い避難の妨げになる可能性があるという。
さらに「地面が冷たい場合や濡れている場合、あるいは氷や高温、ガラス片、燃料、機体の残骸で覆われている可能性もある」とも付け加えた。
また、フライト中は常にシートベルトを着用するよう強調し、「脱出に有利な座席を選ぶことよりも、安全ベルトを締めることの方がはるかに重要だ」と訴えた。
最後に彼女は、周囲にあるすべての電子機器の状態にも気を配るよう呼びかけた。

最近では、スマートフォンやモバイルバッテリーなど、乗客が持ち込むバッテリーの種類と数が急増しており、充電中や落下時、水濡れなどによって発熱、煙、発火のリスクが高まっている。
「自分の機器だけでなく、周囲の乗客の機器にも注意を払うべきだ」とネグロニ氏は述べている。
一方、今年1月にはワシントンD.C.近郊上空で、アメリカン航空の旅客機と陸軍のヘリコプターが衝突し、67人が死亡する事故が発生した。
その翌月にはアラスカで小型チャーター機が墜落し10人が死亡、デルタ航空機が滑走路で横転する事故も報じられている。
航空業界の専門家たちは「利用者の信頼を取り戻すためには、政府と業界が連携し、具体的な対策を講じるべきだ」と強調している。