
好き嫌いが激しいという理由で、父親が3歳の息子を暴行し、結果的に窒息死させたという衝撃的な事件が報じられた。
24日(現地時間)、ベトナムのメディア「docnhanh」によると、昼食後に3歳の男児が呼吸困難に陥り、喉に食べ物が詰まったことで死亡する事故が発生した。
母親Aさんによれば、昼食中に一時席を外さざるを得ず、夫に代わって子どもに食事をさせるよう頼んでいたという。
しかし、息子はご飯を食べたがらず、やがてかんしゃくを起こして食器を床に叩きつけてしまった。
Aさんによると、当時息子と一緒にいた夫は普段から忍耐力が乏しく、ほとんど子育てに関わっていなかったという。
怒りを抑えきれなくなった父親は、飛び散ったご飯粒を見て逆上し、息子に暴力を振るった。
恐怖に怯えた男児は泣きながら無理やりご飯を口に詰め込み、食べ物が気道に詰まってしまった。しかし、父親はその異変に気づかず、30分ほどして戻ってきたAさんが顔を赤らめ、苦しんでいる息子を発見した。

夫婦は急いで子どもを病院に運び込んだが、到着したときにはすでに息を引き取っていた。
医療関係者は、食べ物による気道閉塞が原因で窒息死したと判断した。
好き嫌いを無理に矯正しようとした結果、幼い命を奪ってしまった父親は、後になって深い後悔の念を示し、涙を流したという。
医療陣は「もし父親がその場で異変に気づき、ハイムリック法などの応急処置をしていれば、命は救えたかもしれない」と指摘している。
「気道閉塞処置法」とも呼ばれるハイムリック法は、食べ物や異物が気道を塞いだ際に、胸部や腹部に圧迫を加えて異物を除去する技術として知られる。
ただし、1歳未満の乳児にはハイムリック法ではなく、背中を叩く方法など別の応急処置が求められる。