
ハンバーガーは米国を代表する料理として知られている。ハンバーガーといえば、マクドナルドを外すことはできない。マクドナルド兄弟は1949年、カリフォルニア州サンバーナーディーノで開業し、初めてハンバーガーを提供した。その後、マクドナルドの独占権を買収したレイ・クロックは、フランチャイズ化を行い、世界中にマクドナルド帝国を築いた。韓国では1988年、ソウルのアプクジョンドンにマクドナルド1号店がオープンした。
ハンバーガーの起源はどこにあるのだろうか。ハンバーガーという名称はアメリカ人が名付けたが、その由来はドイツの港町ハンブルクにある。さらに遡ると、ハンバーガーはドイツの外からやって来た食べ物だ。アジアの草原地帯に住んでいたモンゴル系騎馬民族のタタール族によって14世紀頃にドイツに伝わった。タタール族は柔らかい肉を食べるために、鞍の下に肉の切れはしを入れて持ち歩いていた。肉は馬に乗り草原を駆け回る間に、鞍との衝撃で柔らかくなった。その柔らかい肉に塩・コショウ・玉ねぎの汁などの調味料を加えて食事の代わりにしていた。
タタール族独自の料理はハンガリーなど東欧に伝わり、「タタールステーキ」と呼ばれるようになった。タタールステーキはハンブルクの商人たちによってドイツに渡り、「ハンブルクステーキ」という呼び名に変わった。このステーキは欧州の上流階級の興味を引き、珍味として人気を博した。これが今日のハンバーガーへと進化する基盤となった。
19世紀初頭、ハンブルクステーキはドイツ系移住民によって米国に渡った。ハンブルクステーキは1904年のセントルイス万国博覧会で、パンで肉などを挟んだ「ハンバーグ(Hamburg)」という名前で世界に披露された。後にこの名称に「er」が付き、「ハンバーガー」と呼ばれるようになったのだ。