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2025年04月02日水曜日
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ドイツ鉄道、失われた信頼…かつての誇りが遅延の代名詞に!その背後にある真実とは

引用:AFP通信
引用:AFP通信

昨年、ドイツで運行された長距離列車5台のうち2台が遅延したことが明らかになった。

27日(現地時間)、ドイツ鉄道(DB)は長距離列車の定時到着率が2023年の64.0%から昨年は62.5%に低下したと発表した。

ドイツの長距離列車の定時到着率は2004年に84.3%で最高を記録したが、近年は毎年最低記録を更新し続けている。

DBは時刻表より6分以上遅れて到着した場合を遅延として集計している。

DBの広報担当者は「遅延の80%は、老朽化したインフラの障害や過負荷が原因だ」と説明した。

かつて定時性の代名詞だったドイツの列車は、現在では頻繁な遅延により評判が悪化している。鉄道専門サイト「ツークファインダー」によると、昨年のドイツの列車の定時到着率は、欧州主要11カ国中で最も低かった。

11カ国の平均は84%で、80%を下回ったのはドイツとイタリア(64%)のみだった。

UEFA欧州選手権(UEFA EURO 2024)の開催で、各国のサッカーファンが殺到した昨年6月には、定時到着率が55.3%まで落ち込み、面目を失った。

DBは今年の定時到着率目標を65~70%と掲げているが、現地では大きな期待は寄せられていない。毎年巨額の資金を投じて線路を改修しているにもかかわらず、遅延がなかなか改善されないためだ。

連邦政府の支援金を含むDBのインフラ投資額は昨年、過去最高の182億ユーロ(約2兆9,361億円)に達した。DBは最近、次期連邦政府が5,000億ユーロ(約80兆7,034億円)規模のインフラ投資計画を発表したことを受け、線路の補修やデジタル化に10年間で1,500億ユーロ(約24兆2,110億円)が必要だと主張している。

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