
27日(現地時間)、マレーシアのメディア『TRP(The Rakyat Post)』は走行中の車に無賃乗車した猿がいると報じた。
鳥は翼で飛び、猫や犬などの哺乳類は足で歩くなど、動物は通常、自身の体に適した方法で移動するが、時には予想外の行動をとる動物に出会うこともある。
この報道によると、ある運転手が人間の移動手段を選んだ猿に遭遇したという。

走行中の車の上に座る猿の姿を捉えた動画を運転手が自身のSNSに投稿した。
車内から撮影されたと思われるこの動画では周囲の景色が猛スピードで過ぎ去っているものの、緊迫した状況にもかかわらず、全く動じていない猿の様子が映し出されている。

シートベルトなどの安全装置もない状態で、猿はくつろいだ様子で周囲を見回していた。
猿はドライブを楽しんでいるように見えるが、運転手は事故の危険性を感じ、冷や冷やしていたことだろう。

報道によると、運転手は猿を降ろそうと何度も車を止めようとしたが、猿には降りる気配が全くなかったという。
猿の安全を心配した運転手はスピードも上げられず、結局、消防署(Taman Tun Dr Ismail・TTDI)に到着してようやく猿を車から降ろすことができた。
猿が無事に車から降りることができたドライブ動画を見たネットユーザーからは、「本当に幸せそう。運賃も払わなくていいし」、「バスのチケットが売り切れた時の対策かな」、「ドライブが好きみたいだ」など、ユーモアのある反応が寄せられた。