機内で女性乗務員に対しわいせつ行為を行ったとして、20代の男が逮捕・処罰された。
先月、シンガポールの裁判所は、飛行機内で女性客室乗務員に対し陰部を露出した罪で、インドネシア国籍のブリリアント・アンジャヤ被告(23)に懲役3週間の判決を言い渡した。
事件が発生したのは今年1月23日。中国を出発しシンガポールに向かっていたシンガポール航空の旅客機内で起きた。ビジネスクラスに搭乗していたアンジャヤ被告は、機内食とシャンパン2杯を飲んだ後、眠りについたという。
しかし目を覚ました後、彼はジーンズのチャックを下ろして陰部を露出するという卑猥な行為に及んだ。

驚いた女性乗務員が、被告のスマートフォンのカメラが自分の方に向けられているのを発見し、すぐに上司へ報告した。
この事件を受け、検察側は「飛行機という閉鎖された空間で、公共交通機関の職員を対象とした犯行」である点を重く見て、懲役4〜6週間の刑を求刑した。裁判所は加重要素を考慮しつつも、最終的に懲役3週間の判決を下した。
シンガポール航空はこの事件について「当社は乗客と乗務員の安全を最優先にしており、すべての違法行為に対して厳格な方針を貫く」とコメントした。
今回の判決は、航空機内における秩序維持や社会的モラルの重要性を改めて強調する一件となった。