「泳げないのに」…水に落ちた猫をどう救ったのか
泳げないあるコンビニのアルバイト店員が水に落ちた猫を救出し、その勇敢な行動に称賛の声が集まっている。
先月31日(現地時間)、タイでセブンイレブンなど様々な流通チャンネルを展開している「チャロン・ポカパン・グループ(Charoen Pokphand Group, CP)」によると、泳げないセブンイレブンアルバイト店員のチャクパン・チャンタム(Chakphan Chantam)氏が、水に落ちた猫を助けたという。

チャクパン氏は配達の帰り道に、水に落ちて必死にもがく猫を偶然発見した。しかし自身は泳げなかったため、一度はためらったという。
そこで彼はまず、長い木の枝を使って猫を助けようとしたが、パニック状態の猫は枝をうまく掴むことができなかった。

命の危機に直面した猫を見捨てることができなかったチャクパン氏は、意を決して手すりを越え、自分の足を水面に向けて差し出した。
何度かの試みの末、猫は彼の足首にしがみつき、チャクパン氏は手すりをつかんで体を支えながら、懸命に猫を引き上げることに成功した。
この出来事を知ったCPグループのスプチャイ・チャラワノン(Suphuchai Chiarawanon)会長は、ボランティア精神と善行を称える「CP善行賞(CP ซีพีอาสา ร้อยเรียงความดี)」と記念の金のピンバッジをチャクパン氏に授与した。

会長は「誰もがヒーローになれる。社会をより良い方向に変える力は、こうした一人ひとりの行動から生まれる」と語った。
チャクパン氏に賞を授与したCPグループは、タイ国内でセブンイレブンやロータススーパーマーケットなどを展開する最大手の財閥企業である。