
アイルランドの首都ダブリンにある一体の銅像が話題を呼んでいる。
この銅像は胸部の表面だけが剥げ落ちた状態だ。
モリー・マローンと名付けられたこの銅像は、手押し車を引きながら魚を売る少女、モリー・マローンを象徴したものである。
イギリスによる植民地支配を受けていたアイルランドでの、労働者階級の悲惨な生活を表現しており、今やダブリンの人気観光スポットとなっている。
「胸に触れると幸運が訪れる」という言い伝えが広まり、多くの人が像の胸部に触れたことで表面が変色してしまった。
この行為が銅像を冒涜しているとの批判が高まり、ダブリン市議会は特別な対策を講じることを決定した。
市議会は銅像の傍らに職員を配置し、観光客がモリー・マローンの胸に触れないよう監視する予定だという。