「写真を撮ったから金を払え」夢を壊すミッキーに注意
観光客を強引に引き寄せて写真を撮った後、その代金を要求し、支払わない場合には凶器を振り回すという「夢を壊すミッキー」が街を歩き回り、怒りを買っている。
先月、オンラインメディア「バスティーユ・ポスト」は、イタリア・ナポリでミッキーマウスの着ぐるみを着た人物が観光客を勧誘して写真を撮り、その代価として金銭を要求、さらに刃物で脅迫までしていると報じた。
先月、イギリスの「デイリー・メール」によると、この地域の議員であるフランチェスコ・エミリオ・ボレッリ氏は「住民から、ネズミの着ぐるみを着た強盗が刃物を突きつけてきたという通報があり、警察に関連書類を送付した」と明かした。
ボレッリ議員は「このような人物が観光地でナポリのイメージを損ない、市民や観光客に恐怖を与えることは許されない」と警告した。

現在、当局は容疑者を現行犯逮捕するため、いわゆる「ネズミ捕り」パトロールを実施しているという。
ある観光客は「ふざけたネズミが私と娘に写真撮影の代金として要求してきた2.5ユーロ(約400円)を払った」とし、「後になって、彼が刃物を持って街中で人々を脅し、金を奪っていることを知った」と明かした。
イタリアでこのような事件が起きたのは、今回が初めてではない。
昨年5月、ローマでは写真を一緒に撮った後、250ユーロ(約4万円)を要求した犯行グループが逮捕された。
剣闘士の格好をし、観光客から金銭を脅し取ったこのグループのうち、2名が自宅軟禁、1名が拘留処分を受けた。
このように、観光地で旅行客と写真を撮り金銭を要求する犯罪が後を絶たないため、厳重な警戒が必要だ。