
かつて「地上の楽園」と呼ばれ、新婚旅行の聖地として知られていたバハマに旅行警報が発令された。
フォックス・ニュースなど海外メディアによると、最近、米国務省はバハマに2段階の旅行警報を発令したという。米国務省の旅行警報は、注意(1段階)、警戒(2段階)、渡航再検討(3段階)、退避勧告(4段階)に分類される。
米国務省は「バハマのどこでも武装強盗、窃盗、性的暴行などの暴力犯罪が発生する可能性がある」とし、「サメの攻撃により重傷事故や死亡事故が発生している」と警告した。
また、ボート事業者が危険な気象条件下でも観光客向けにボートを運航しており、政府の規制が緩いため、設備不良による事故や怪我が頻発していると注意を促した。
実際、2月にはビミニ湾で泳いでいたアメリカ人の女性2人がサメに襲われ、1人が重傷を負った。昨年12月にも44歳の女性がバハマの首都があるニュープロビデンス島でパドルボードに乗っていた際にサメに襲われ死亡した。
サメの攻撃以外にも、性的暴行、ギャングによる殺人、別荘の強盗など凶悪犯罪が相次いでいる。米国務省は渡航者に対し、宿泊先のドアと窓を必ず施錠し、見知らぬ人の訪問には応じないよう勧告した。さらに「セキュリティが整っていない賃貸の宿泊施設はより危険」とし、「常に周囲に注意を払い、特に公衆トイレでは警戒するように」と呼びかけた。
大西洋とカリブ海に挟まれたバハマは世界有数のリゾート地である。700以上の島々からなるバハマは、海中の色鮮やかなサンゴ礁や熱帯魚など、豊かな生態系が保たれている場所として知られている。