17年間女性を苦しめた腹痛の原因…“手術用ハサミ”だったことが判明
帝王切開術を受けた後、17年間にわたり激しい腹痛に悩まされていた女性。その原因が手術中に体内に縫い込まれた「手術用ハサミ」だったことが明らかになった。
先月28日(現地時間)インドのメディア「インディア・トゥデイ」によると、インドに住むサンドヤ・パンディさん(38歳)は2008年に帝王切開で子どもを出産した後、原因不明の腹痛に悩まされていたという。
長期間にわたり原因不明の腹痛に苦しんでいたサンドヤさんは、別の医療検査を受けるためにレントゲンを撮影したところ、自分のお腹の中に「手術用ハサミ」が残されていたことを偶然発見した。

サンドヤさんは過去にも腹痛のため病院を訪れていたが、当時診察を担当した医師たちはこの事実に気づけなかった。
17年ぶりに腹痛の原因を突き止めたサンドヤさんは、キングジョージ医学大学(KGMU)に直ちに入院し、26日にハサミを摘出する手術を受けた。
KGMU広報官であるスディール・シン氏は「複雑な手術だったが、ハサミは無事に取り除かれた。サンドヤさんは退院し、自宅に戻った」と述べた。
その後、サンドヤさんの夫は、17年前に帝王切開を執刀したシー・メディカル・ケア(She Medical Care)病院のプシュパ・ジャイスワル医師を医療過誤の容疑で警察に告発した。
現在、警察はこの事件について調査中であり、該当病院側は公式な立場をまだ表明していない。
一方、2017年にはベトナムでも、50代の男性の腹の中から15cmの手術用ハサミが18年後に発見されるなど、類似の医療事故がたびたび発生している。
