
顔は確かに狐そっくりだが、足は鹿のように長く真っ直ぐに伸びた動物がいる。見れば見るほど首を傾げたくなるこの不思議な生き物。
狐のように見えるが明らかに狐ではなく、かといって鹿と言うには外見があまりにも狐に似ている。この動物の正体は一体何なのか、非常に興味をそそられる。
事の経緯はこうだ。合成ではないかと疑うほど驚くべき姿をした正体不明の動物の写真が掲示板サイト「reddit」に投稿された。

公開された写真には、狐なのか鹿なのか判断に迷うビジュアルの動物がはっきりと写っていた。この動物の正体は一体何なのだろうか。
絶滅危惧種に指定されているこの動物は「タテガミオオカミ(Maned wolf)」と呼ばれる。顔は狐のようだが、鹿のように長い足を持つのが特徴だ。
イヌ科の哺乳類に分類されるタテガミオオカミは、体高が最大90cmにも達するほどの特異な体格を誇ることが知られている。

では、タテガミオオカミはどこで見ることができるのだろうか。主にアンデス山脈東部やウルグアイ、アルゼンチン北部に生息しているという。
なお、タテガミオオカミは現在、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されるほど、近年では目にすることが非常に難しい動物となっている。
細くて長い足にもかかわらず、俊敏に走り回るタテガミオオカミ。この珍しい動物を地球上で長く見続けるために、私たちは何をすべきなのか。深く考えさせられる問題だ。