
寝言が気に障ったという理由で、眠っていた交際相手の頭を鈍器で殴り重傷を負わせた40代の男性に対し、控訴審でより重い刑が言い渡された。
9日、聯合ニュースによると、韓国の光州(グァンジュ)高裁済州刑事第1部(ソン・オソプ部長判事)は、殺人未遂の容疑で起訴された40代のA被告に対し、第1審の懲役5年の判決を破棄し、懲役6年を言い渡したという。
A被告は昨年7月10日午前5時頃、済州市内の自宅で眠っていた交際相手の女性の頭部を鈍器で複数回殴り、被害者が「病院に行きたい」と訴えたにもかかわらず、約3時間にわたり監禁したという。
その後、A被告は警察に「交際相手が1階で転倒し、頭を打った」と虚偽の通報をした。
第1審では「脅すつもりだったが、視力が悪いことから本当に殴ってしまった」として殺意を否認したが、裁判所はこの主張を認めなかった。
控訴審では検察・被告双方が控訴し、A被告は起訴内容を認めたとされている。
控訴審の裁判所は「殺人未遂はそれ自体が厳罰に処されるべき重大な犯罪であり、被告の犯行によって被害者の命は危険にさらされた」としたうえで「被害の程度や後遺症、犯行の動機などを総合的に考慮すると、第1審の刑はあまりにも軽く不当である」と述べ、量刑の理由を明らかにした。