
最近、国内の米価が急騰し、海外旅行者が韓国で米を購入するケースが増加している。
今月6日、韓国を訪れ米を購入した日本人のA氏は、自身のブログやSNSなどでフィリピン・セブ旅行後に韓国を経由して米を購入した経緯について詳しく紹介した。
「旅行好きの中年主婦」と名乗るA氏は、「今、日本では米がとても高いので、韓国に行くついでに買って帰ることにした。すごく重いけど」と述べ、白米4kgと玄米5kgを購入したと記している。
観光客がわざわざ経由地として韓国に立ち寄り、重い米を持ち帰るのは珍しいが、A氏がこのような手間をかけた背景には、日本国内の米価が高騰している事情がある。農林水産省によると、3月時点で全国のスーパーマーケットにおける米5kgの平均価格は4,206円と、1年前の2倍以上に達している。
これは2022年3月以降で最も高い水準であり、13週連続で価格が上昇していることから、消費者の負担も日に日に大きくなっている。政府は備蓄米を2度にわたり市場に放出したものの、価格の抑制には至っていない。こうした背景から、国内の観光客が韓国で米を購入するという現象が生まれている。
A氏は「スーパーを何軒も回って価格を調べた。日本では10kgで8,000円ほどだが、韓国では3,000円程度で買えた」と述べ、韓国出国と日本帰国時の空港での申告や検疫の必要性についてもアドバイスしている。
こうした手続きを経て、無事に米を日本に持ち帰ったA氏は、「最近、日本人の間で海外で米を購入するケースが増えている」と語った。実際、SNS上では韓国の大型スーパーで販売されている米の価格を写した写真が多く投稿されており、「韓国の他の食品は日本と同じくらいだが、米だけは半額。日本の米価は異常だ」、「韓国の米を輸入して販売した方が安くなるのでは」といった声が広がっている。