

米カリフォルニア州サンディエゴ近郊でマグニチュード5.2の地震が発生した直後、動物園のゾウたちが子ゾウを取り囲んで守る驚くべき光景が捉えられた。
AP通信によると、15日(現地時間)、サンディエゴ動物園にいたアフリカゾウの群れが地震発生直後、本能的に子ゾウを守る行動を取った。
動物園の防犯カメラに映った映像によると、穏やかに歩いていた5頭のゾウは、地震で地面が揺れ始めるとすぐに、示し合わせたかのように広場の中央に集まった。
その後、子ゾウを囲い込み、大人のゾウは円を作った。彼らは揺れが収まるまで周囲を警戒しながら子ゾウを守り続けた。
動物園によると、これは「アラートサークル(alert circle)」と呼ばれるもので、危険を感知した際に子ゾウや群れ全体を守るための本能的な行動だという。
動物園側は「ゾウは非常に知能が高く社交的な動物で、足で振動を感知する能力を持っている」と説明した。
さらに「その中には子ゾウの母親がおり、他は子育てを手伝うメスたちだ」とし、「地震発生時、彼らは鼻で子ゾウを何度も軽く叩き、顔を撫でながら『大丈夫だよ』『安全な円の中にいる』と言っているようだった」と述べた。
この地震は午前10時8分頃、サンディエゴ郡東部の町ジュリアンの南4kmを震源とし、マグニチュード2.5から3.0の余震が7回続いた。ただし、人的被害は報告されていない。