
見た目は不気味だが、実は害虫ではなく益虫である虫がいる。殺すよりも生かしておく方が人間にとって有益だ。
「ゲジゲジ」は足が多く独特な外見のため、多くの人に嫌悪感を与える家屋内の生物の一つだ。ゲジゲジという名前でもよく知られている。
ゲジゲジの体長は約2.5cmから5cm程度。長い触角と15組の細長い脚を持ち、ムカデのように見えることもある。しかし実際にはムカデとは異なる分類群に属する。
ゲジゲジは、灰色または黄褐色の体に茶色の縞模様があり、素早く敏捷に動く姿で遭遇した人を驚かせることがある。
しかし、その見た目とは裏腹に、人間に害を及ぼさない有益な虫(益虫)だ。
むしろゲジゲジは、一般的に害虫と呼ばれるゴキブリ、ハエ、蚊、シバンムシ、アリ、クモなどの様々な小型昆虫を捕食して生きている。ゲジゲジは毒腺を持ち、獲物を制圧する際に使用するが、この毒は人間にはほとんど影響がなく、人間を攻撃することもない。人間が先に手で触れたり脅かしたりしない限り、噛まれることは極めて稀だ。
家でゲジゲジを見つけた際、多くの人は本能的に恐怖や嫌悪を感じ、すぐに殺そうとする。しかし実際には、ゲジゲジは目に見えない場所で、害虫の個体数を調整する自然の防疫役を果たしている。むしろ生かしておく方が良い。このような理由から、韓国では昔からゲジゲジを「お金虫」と呼ぶこともあった。
湿気のある暗い場所を好むゲジゲジは、浴室、地下室、倉庫など、人間が気にかけないような隅で静かに活動し、害虫を捕食している。この特性から、一部の人々はゲジゲジを一種の害虫ハンターと見なし、あえて放置したり、保護したりする場合もある。
ゲジゲジの存在は、家の中に彼らの餌となる害虫がいることを示唆している可能性がある。ゲジゲジの出現を機に、家の衛生状態を点検するのも良いだろう。結論として、ゲジゲジは不気味に見えるが、実際には人間に害を与えない、むしろ有益な存在だ。害虫を自然に駆除してくれる、生態系の小さな清掃員と言える。