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北朝鮮の金正恩国務委員長は「朝露(北朝鮮とロシア)首脳会談で成し遂げた合意を忠実に実現し、安定的で未来志向的な新時代の朝露関係の百年大計を構築する」という意向を示した。
20日、朝鮮中央通信は金委員長が前日、党中央委員会本部庁舎で平壌を訪れたロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との会談を通じて当内容を明らかにしたと報じた。
金委員長はまた、「(その威力で)両国の人々の福利を増進させ、強大な国家建設を強力的に推進する」と付け加えた。
通信はまた、この日の会談で「両国が強固な政治的および戦略的な信頼関係に基づき、複雑・多様な地域および国際情勢に対し主導的に取り組み、また共同の努力を通じてあらゆる分野での相互連携を計画的に拡大をしていくという内容をはじめ、お互いに関心のある重要な問題について率直な意見を交換する中で見解が一致した」と伝えた。
一方、この日は崔善姫外務大臣とラブロフ外務大臣の会談も行なわれた。
会談では、先月の北朝鮮とロシアの首脳会談の合意に基づき「国家間の関係を新時代と現在の情勢の要求に合わせてより高い段階へと引き上げ、経済、文化、先端科学技術など各分野での相互交流と協力事業を政治外交的に積極性を持って推進するための実践的な方向とその手段」について議論されたと通信は伝えた。
通信はまた、会談で「朝鮮半島と東北アジア地域の情勢をはじめとした複数の地域及び国際問題について共同行動を強化するための深く意見交換が行われ、見解が一致した」と付け加えた。
会談では、北朝鮮とロシアの外務省間で2024~2025年の交流計画書も締結され、今後、両国の交流がさらに拡大すると考えられる。
また、来月、平壌で10回目の北朝鮮とロシアの経済共同委員会(朝露政府間貿易、経済および科学技術協力委員会)の開催が予定されている。