WP「報復のため改憲検討…自分とズレた人々対象」
ドナルド・トランプ前米大統領が、来年大統領選で勝利すれば、自分と仲が悪くなった人々に報復するだろうと側近たちに語った。
ワシントンポスト(WP)は6日(現地時間)、トランプ前大統領の側近という匿名の情報提供者を引用し、トランプ前大統領が政敵たちに報復するために具体的な計画を立てており、その計画には大統領が捜査を指示できるようにする改憲も含まれていると報じた。
トランプ前大統領は最近数ヶ月間、「親トランプ」傾向の共和党人事と側近たちに「法務省を動員してジョン・ケリー前白室秘書室長、ウィリアム・バー前法務長官、マーク・ミリ前合同参謀長、タイ・コブ弁護士などに報復措置を取る」と話したとされる。トランプ前大統領が指名した人物は、いずれもかつて彼と一緒に働いたが、仲が悪くなった人たちだ。
ケリー元室長はトランプ大統領が退役軍人と戦死者に侮辱的な言葉を吐いたと暴露した人物であり、バー元大臣とミリ元合同参謀議長はトランプの大統領選不服運動に加わらず、トランプを批判したことがある。コブ弁護士もトランプ前大統領に毒舌を飛ばした人物だ。トランプ前大統領は、自分を捜査したFBIと司法省関係者も報復の対象だと言ったと伝えられている。
WPは「最近、彼と彼の側近たちが司法省を自由に操るために大統領権を強化する法律を作っている」とし、「すでに草案が完成した状態であり、トランプは大統領が直接司法省に捜査指示を出すことができる構造を望んでいる」と伝えた。
バージニア大学のサイクリシュナ・プラカシ憲法学教授はWPに対し、「ある政治家が憲法を変えながらまで政敵を除去し始めるなら、それは原始社会に戻ろうという意味だ」とし、「それは米国が建国した偉大な歴史を踏みにじる行為だ」と批判した。
物議を醸したスティーブン・チョン・トランプキャンプの広報担当者は「トランプ前大統領は現在、選挙に勝つためにすべての集中力を注いでいる」とし、「側近とそのような議論をしたことがなく、彼は秩序と憲法を守るために常に努力している」と答えた。