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イスラエル国防軍(IDF)は14日(現地時間)、パレスチナ・ガザ地区北部のガザ市のハマスの議会・政府庁舎・警察本部など主要施設を占領したと明らかにした。
イスラエル軍は自軍第7装甲旅団とゴラニ歩兵旅団の兵力がガザ市近くのシェイク・レズリンとリマルにあるハマスの政府施設数カ所を占領したと明らかにしたとタイムズ・オブ・イスラエル(TOI)などが報じた。
ヨアフ・ガラントイスラエル国防相も同日夕方のブリーフィングで「イスラエル軍がガザ地区北部、特にガザシティの地上区域を支配した」と述べた。
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この日、ソーシャルメディア(SNS)に掲載された写真には、ガザ地区の軍事警察本部を占領したゴラニ歩兵旅団の兵士たちがイスラエル国旗とゴラニ旅団13大隊の旗を掲げていた。前日にも、ガザ地区議会の建物内のゴラニ旅団兵士たちの姿を示す写真がSNSで流布された。
イスラエル軍はまた、ハマスの軍部と警察、ハマス情報局の事務所があるガザ地区の知事邸、そしてハマスが10月7日にイスラエル南部を奇襲攻撃した際に使用した他の場所も占領した。
さらにイスラエル軍は、訓練基地・指揮センター・尋問室・拘置室があるハマスの複合施設も接収した。イスラエル軍が襲撃した大学工学部の建物は、武器の生産と開発のための研究所として機能していたとIDFは明らかにした。
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これに伴い、イスラエル軍はこの日、ソーシャルメディアのX(X-Yet Twitter)を通じて、162師団がハマスの核心要塞の一つとされるアルシャティ難民村を完全に占領したとし、この日数時間にわたってアルシャティ難民村で少なくとも4回にわたり200人余りのハマス隊員と戦闘を繰り広げた後、この地域を占領したと説明した。
この地域はハマスの主要拠点で、先月7日のイスラエル南部での虐殺に加担したハマスの細胞組織の本拠地であり、難民村内部には多くのハマスの基盤施設と兵力が集中していたとイスラエル軍は明らかにした。
この難民村はイスラエル軍の空爆を前に避難してきた約15万人の住民が居住する家と並んでいるところだとTOIは説明した。アル・シャティは、ハマスの指導者が多く居住しているとされるガザ地区の高級住宅地であるリマルの西側にあり、ハマス本部が潜伏しているとされるアルシファ病院からわずか2kmの距離にある。