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iPhone16のディスプレイには変化がないと予想されている。11月19日(現地時間)、ITチップスターのレベグナス(Revegnus)は自身のXアカウントを通じてスペックに関する予想を公開した。
iPhone16、ディスプレイのスペックは変更なし?

iPhone16のディスプレイサイズは一般モデルの場合、オリジナルおよびPlus共に前作と同じ6.1インチ、6.7インチを維持する見通しだ。ただし、Proモデルはサイズが若干大きくなると予想されている。Proは6.3インチ、Pro Maxは6.9インチという推測である。
ディスプレイプロセス技術は前作と同じと予想されている。iPhone15では、一般モデルにLTPS(低温多結晶シリコン)、ProモデルにLTPO(低温多結晶酸化物)技術を適用させた。
LTPSとLTPOの違いはOxide結合の有無だ。ディスプレイを構成するTFT(薄膜トランジスタ)は、使用材料によってa-Si(非定型シリコン)、Oxide、LTPSに分けられる。LTPSは電子移動度(電流速度)が速いが、均一性が低い。漏れ電流が発生しやすい構造なのだ。
LTPOは既存のLTPSの電力消費を防ぐために開発された。LTPSにOxideを組み合わせることで、電力消費を20%削減したと言われている。

ダイナミックアイランド(Dynamic Island)はそのまま維持される可能性が高い。最近、パンチホール型ディスプレイを適用するという噂も出ているが、ディスプレイ専門家のロス・ヤング(Ross Young)は、iPhone16までダイナミックディスプレイを採用するだろうと予想した。
パンチホールデザインはiPhone17から適用する可能性が高い。ITチップスターのMajin Buは11月12日(現地時間)、自身のXアカウントを通じてAppleがパンチホールデザインをテスト中であることを明らかにしたが、iPhone17までデザイン変更はないだろうと付け加えた。
リフレッシュレートまで同一
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リフレッシュレートも前作と同じだろうと業界では予想している。一般モデルは60Hz、Proモデルは1~120Hzの適応型リフレッシュレートをサポートするということだ。リフレッシュレートの変更もiPhone17から適用されると考えられる。
60Hzと120Hzの違いは何だろうか?リフレッシュレートは、1秒間に表示する静止画像の数を指す。60Hzは1秒間に60枚、120Hzは120枚の画像を表示するということだ。リフレッシュレートが高いほど、画面の動きははるかにスムーズになる。画面をスクロールしたり、ハイスペックなゲームをプレイするときにモーションブラー現象が減るのだ。iPhone Proでより良い性能が期待できる理由である。

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しかしリフレッシュレートが高いからといって、必ずしも良いとは限らない。数値が高い場合、バッテリーの消費量が多く、発熱現象が表れやすいのだ。そのため60Hz以上をサポートするスマートフォンには、設定でリフレッシュレートを変更できるオプションが提供されたり、コンテンツに応じてリフレッシュレートを自動的に調整する機能が適用される。
AppleもiPhoneにプロモーション(Promotion)技術をサポートしている。プロモーションは、2017年のWWDCで発表された可変リフレッシュレートのディスプレイ技術だ。常に120Hzを維持するのではなく、必要に応じてリフレッシュレートを調整する方式である。
リフレッシュレートを下げると、バッテリー寿命はどのくらい長くなるのか?IT専門メディアMacworld(マックワールド)は11月16日(現地時間)、iPhone15 Proモデルのリフレッシュレートを60Hzに下げ、ギークベンチ4バッテリーテストを行った。テスト結果、ProとPro Maxのバッテリー寿命は5~6%増えたという。しかし、120Hzでの滑らかな画面表示と差が激しいと感じるほどの変化ではないと付け加えた。
そのほかの変更事項は?
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iPhone16は特に問題がない限り、来年下半期に発売されるだろう。海外では様々な変化を予想している。まず、背面カメラレンズの配置が変更されるという説が多く挙がっている。AppleはiPhone13から斜めのレンズ配置を適用し始めたが、iPhone12の垂直配置に戻るという見通しなのだ。空いたスペースにはVision Proの空間ビデオをサポートすると推測されている。
Proモデルには新型AP(アプリケーションプロセッサー)「A18プロ」チップを搭載するという見通しだ。N3Eとして知られているTSMCの第2世代3ナノプロセスを適用すると言われている。
iPhone16シリーズは2024年9月公開だろうと予想されている。果たしてAppleはディスプレイのスペックをそのまま維持するのか、注視する必要がありそうだ。
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