トヨタでもBMWでもない、今年の「2024 カー・デザイン・アワード」の勝者は?
モビリティ技術だけでなく、デザインにおいても国際的な評価を高めているのが「Hyundai Motor Group」だ。
「Hyundai Motor Group」は、全世界の工業製品等を対象に優れたデザインを選定する「2024 iFデザインアワード」で31製品が受賞する快挙を見せたが、今回はグループ傘下のKIAが「2024 カー・デザイン・アワード」を受賞する栄誉に輝いた。
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「カー・デザイン・アワード」はイタリアの雑誌「Auto&Design」が1984年に創設した賞で、毎年自動車デザインの進歩に大きく貢献したプロジェクトを選定して授賞式を開催している。
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「Concept Cars」、「Production Cars」、「Brand Design Language」の3つのカテゴリーがあり、KIAは「Brand Design Language」部門で、TOYOTAやBMWなどを抑えて受賞した。
KIAは自社のブランド哲学、対照的なものを組み合わせ対立する概念の間に相乗効果を見出す「Opposites United」を重視してきた。「EV6」、「EV9」など完成度の高いラインナップをリリースするだけでなく、モーターショーなどを通じて一貫したブランド哲学を示してきたことが、高い評価を受けた要因だとみられている。
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KIAのデザインに対しては新車を発売するたびに世界中から称賛が寄せられている。
実際、昨年発売されたEV9は、今年すでに「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」、「北米カー・オブ・ザ・イヤー」、「iFデザインアワード」でも受賞するなど、世界三大自動車賞とデザイン賞を席捲している。
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著名な自動車デザイナーでもあるカリム・ハビブ KIAデザインセンター長兼上級副社長は、「今回の受賞はKIAのデザイン力、そしてデザインが持つ影響力を強化するために努力した多くのデザイナーたちの情熱と献身が認められた結果だ」とし、「今後も革新的で持続可能な未来型のモビリティデザインを示すため絶えず悩み続けることだろう」と受賞の感想を述べた。