いじめ加害に揺れた韓国のバレーボール界が再び大きな衝撃に包まれている。
今回、渦中の人物となっているのはバレーボール男子韓国代表にも選ばれたことがあるセッター、クァク・ミョンウ(33歳)だ。
サッカー界では昨年よりファン・ウィジョの醜聞が問題視される中、バレーボール界でも類似のスキャンダルが発生し、議論となっている。
引用:ニュース1
12日、「朝鮮日報」など複数のメディアによると、クァク・ミョンウが通信秘密保護法違反と傷害の容疑で有罪判決を受けていたことが明らかになった。
彼は2013年にプロバレーボールチームのOK金融グループに入団後、10シーズンにわたりプレーしてきたベテランセッターで、2016年には韓国代表にも選出された。
しかし、最近クァク・ミョンウに関する衝撃的なニュースが報じられ、先月19日に決定していた現代キャピタルとのトレードも両チーム合意の下、白紙化されたといわれている。
関係者は、「クァク・ミョンウの浮気が妻に見つかり、夫婦は離婚手続き中にあったが、その際に彼の携帯電話に性行為を撮影した動画など、相手の名誉を傷つけたり、プライバシーを侵害したりするような内容が保存されていたため、裁判にかけられたようだ」と話している。さらに、他の関係者は、「離婚手続き中に女性とのスキャンダルが発覚し、その中で他の容疑(傷害)も発生したといっている」と説明した。
今回、韓国バレーボール連盟からトレードが公示される前だったため、両チーム合意の下でトレードの白紙が可能だった。韓国バレーボール連盟も賞罰基準に沿って、この事件について、賞罰委員会の招集など対応をする予定だという。
クァクミョンウは2013-2014シーズンの新人ドラフト2ラウンド1位で入団し、OK金融グループ一筋で活躍し、チームの2014-15、2015-16チャンピオン決定戦連覇にも貢献した。
しかし、今回の有罪判決は今後の彼のバレーボール人生に大きな影を落とすだろう。
OK金融グループは今回の事件に関し、選手の管理が適切に行われていなかったとしてチームにも責任があったと表明している。チームはトレード決定後に該当の事実を知ったと明らかにし、選手の義務違反事項を発見したため、トレードを撤回したと経緯を説明している。
この事件は韓国のバレーボール界に暗い影を落としただけでなく、両チームの来シーズンのチーム運営にも支障をきたしてくるだろう。
特に、OK金融グループはトレードで獲得予定だったチャ・ヨンソクのために同一のポジションで昨シーズン活躍を見せたアジア枠の選手と再契約を結んでおらず、チーム構成を再考する必要が出てきた。
一方、社会的に大きな波紋を広げているこの事件は、プロスポーツ選手のプライベート管理と倫理観の重要性を再認識させた。プロ選手としての倫理観向上と模範的な行動が求められる中、この事件がバレーボール界に及ぼす影響は今後も注視していかなければならない。
引用:ニュース1