レジャー需要などにわかに注目を集めるピックアップトラック各社の代表モデルを紹介する
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三菱自動車は、東南アジアで人気の1トンピックアップトラック「トライトン」の新型を2月15日から日本で販売開始した。トライトンの日本市場への復帰は実に12年ぶりとなる。
これまで、ピックアップトラックは日本の道路事情などを考慮した場合、大きすぎるという点で自動車購入時の選択肢から外されてきた。そのためか、実際、日本ではトヨタ・ハイラックスくらいしかラインアップがないといわれている。
しかし、数年前からのキャンプなどのレジャーブームによりにわかに注目を集めるピックアップトラックを紹介する。
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中型ピックアップトラックのベストセラー
トヨタ・タコマ
トヨタ・タコマは、ハイラックスの北米市場向けモデルだ。中型ピックアップトラックのベストセラー車で1995年の販売開始以来、年間販売台数10万台を切ったことがないという。
昨年末におよそ8年ぶりにモデルチェンジをして登場した新型は4代目モデルだ。
新型タコマのボディは、4ドアのダブルキャブとフロント2席の後ろに収納機能を備えた新しい2ドアのエクストラキャブがある。エクストラキャブは、ユーティリティ性を強化し、2人掛けシート、機能的なリアキャビン収納スペースなどを備えている。リアフロアの施錠可能な収納部には、小さな荷物や工具箱などを積むことができる。
エンジンは従来の2.7L・直列4気筒(2TR-FE型)に加え、筒内直噴とポート噴射を併用する新開発の3.5L・V型6気筒(D-4S)がラインナップされている。
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「いすず」らしい野性的でタフな姿で再誕生
マツダ BT-50
マツダ・BT-50は2006年のデビュー以来、東南アジアやオセアニア、ASEAN、中南米、中近東、アフリカなどを中心に販売され、スポーティで力強いデザインやシーンを問わず使用できる高い走行性能、機能性などがカーマニアから支持されてきた。2015年まではフォードとの資本提携関係にあったため、当初のBT-50はフォード・レンジャーをベースとしてきた。しかし、2020年に発売された3代目モデル以降は、トラック・バスなどの大型車を主業とするいすず自動車からのOEM供給に合意し、いすず自動車らしい、より野性的でタフなイメージを与えている。
上位グレードでは、3.0L・ディーゼルエンジンを搭載し、最大出力は190ps、最大トルクは450Nmを実現している。
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日本市場に12年ぶりに復帰
三菱自動車・トライトン
最後に紹介するピックアップトラックは、三菱自動車が1978年から現在まで45年間、5世代にわたり、世界150か国で販売してきたトライトンだ。トライトンは、三菱自動車が数あるブランドの中でも、世界戦略車として力を入れてきたモデルだ。
2月15日、12年ぶりに日本で販売を開始したが、日本で販売されるのは4WDのダブルキャブで、三菱自動車は「マリンスポーツやウィンタースポーツ、キャンプといったアウトドアアクティビティの可能性を広げてお客様の冒険心にお応えする」と説明している。
.新開発の2.4Lクリーンディーゼルターボエンジンを採用し、燃費もよく環境にもやさしいディーゼル車となっている。
トライトンは東南アジア地域で非常に高い人気を誇っているが、今後の国内市場での動向に多くの注目が集まっている。