「ロストアーク」を展開している韓国のスマイルゲート社が、身体障害を持つゲーマーの話を聞き、それを反映した改善パッチを公開し、注目を集めている。
3日、ゲーム業界によると、最近、韓国国内ゲームコミュニティにロストアークを楽しむあるゲーマーの話が投稿された。手術の後遺症のため、麻痺した左手でスティックを握りつぶすようにゲームパッドを操作し、右手でキーボードを押す方法でロストアークを楽しんでいる同人は、これ以上ゲームが楽しめなくなったと残念がっていた。
これは、先月22日、ロストアークでマウスクリックまたはキーボード入力時にゲームパッドが無効になるパッチが公開されたため。同人は、「ロストアークは他社ゲームより障害者が利用しやすく、唯一楽しむオンラインゲームだった」とし、「問い合わせはするが、少数に過ぎない私の意見が反映されるかわからない」と書き込んだ。
半信半疑だった同人の願いは意外と早く実現した。ロストアークを展開するスマイルゲートRPGがゲームパッド無効化パッチから一週間ぶりに改善パッチを公開したからだ。同社は、先月29日、ロストアークに「ゲームパッドモード切替」オプションをアップデートした。キーボードやマウスで操作時にゲームパッドの同時認識を選択できる機能が追加された。
このニュースを聞いた同人はコミュニティに「幸せ。ゲームパッド利用者万歳」と書き込み、「ゲームをやり始めて、障害者の意見を聞いてくれて、リクエストを実現してくれたのは、初めて。ロストアークをゲーム以上に楽しみたい」と感想を述べた。話を聞いた他ゲーマーらも祝福を送り、スマイルゲートRPGの迅速なフィードバックを賞賛した。
同社は、「ユーザーの話を聞いて検討した結果、パッチを決定した」とし、「今後も身体に不自由な方々に楽しんでもらえるプレイ環境改善に努める」と述べた。
一方、ロストアークは2021年に聴覚障害を持つゲーマーのために、音声チャットサービスである「Discord」なしで当時エンドコンテンツであった「強欲軍団長ビアキス」レイドをクリアしたゲーマーらのエピソードが公開され、話題となった。また、スマイルゲート希望スタジオは2022年、ロストアークOSTコンサートと連携した寄付キャンペーンを実施し、発達障害を持つ青少年のために募金活動を行った。