6月14日にドイツで開幕した「EURO(UEFA欧州選手権)2024」グループリーグ最注目のビッグカード、スペイン対イタリアは、スペインがスコア以上の圧倒的な強さでイタリアを下し、1試合を残した状態で、16強進出を決めた。
スペインは21日、ドイツのゲルゼンキルヘンに位置するフェルティンス・アレーナで行われたB組第2節でイタリアに1-0で勝利した。スペインは16日の初戦でクロアチアに3-0で勝利したのに続き、2連勝で1試合を残した状態で、16強進出を確定した。前回大会の優勝国であるイタリアは1勝1敗で2位につけ、25日に行われるクロアチアとのグループリーグ最終節で16強進出の行方が決まる。
前半からスペインが主導権を握り、イタリアのシュート4本に対しスペインは20本のシュートでイタリアのゴールに襲い掛かった。しかし、イタリアの守護神ジャンルイジ・ドンナルンマのファインセーブに阻まれ、スコアレスで後半に突入した。しかし、後半10分ついにスペインに先制ゴールが生まれる。左サイドからニコ・ウィリアムズがあげた鋭いクロスにアルバロ・モラタが頭で合わせたところをドンナルンマがクリアしきれず、イタリア代表のリカルド・カラフィオリの足に当たってゴールに吸い込まれオウンゴールとなった。
なお、優勝候補の一角に挙げられるC組のイングランドは、第2節のデンマーク戦を1-1で引き分けた。サッカーの母国といわれるイングランドだが、「EURO」の歴史の中で一度も頂点に立ったことがない。イングランドは1勝1分けで第2節終了後、グループ首位に立っているものの、デンマークとスロバキアが2分け、セルビアは1敗1分けと混戦状態になっており、26日に行われるスロバキアとの第3戦でイングランドの16強進出可否は決まる。
第2戦のイングランドは、エースストライカー、ハリー・ケインのゴールで前半18分に先制するも、前半34分にデンマークに同点ゴールを許し、勝点1に甘んじた。