しばらくの間、バングラデシュから姿を消していた猛毒のラッセルクサリヘビが再び姿を現し始めて、当局が大いに緊張している。
23日、BBC放送やDhaka Tribuneなどの海外メディアは、バングラデシュでは、全国的に蛇に咬まれる事件が急増していることを受け、すべての保健所と病院は抗毒剤を備蓄するように指示されたと伝えた。
サマンタ・ラル・セン保健省大臣も、国民に蛇に咬まれた被害者をできるだけ早く病院に連れて行くよう呼びけた。
バングラデシュの田舎の病院では、蛇、特にラッセルクサリヘビに咬まれる患者が増えていると報告されている。
げっ歯類を捕食するラッセルクサリヘビは、人間の住む近く、特に収穫期には農地でよく見られる。
人間の近くに生息しており、毒のない蛇と混同されることが多いため、被害が多いとされている。
2023年に発表されたある研究によれば、バングラデシュでは毎年約7000人が蛇に咬まれて死亡しているとのことだ。抗毒素がすぐに投与されれば、被害者の大多数は生存する可能性が高くなる。
スコットランドの医師であり蛇の研究者であったパトリック・ラッセルにちなんで名付けられたラッセルクサリヘビは、インドコブラ、カーペットバイパー、アマガサヘビなどと一緒にインドの4大毒蛇と呼ばれている。
ラッセルクサリヘビは2002年にバングラデシュで絶滅したとされていたが、現在再び出現し、この蛇に咬まれて死亡するケースが頻繁に報道されている。
科学者たちは、主に乾燥地帯に生息するこの蛇がさまざまな気候条件に適応し、その結果バングラデシュの25以上の地域に生息するようになったと見ている。
世界保健機関(WHO)によれば、蛇に咬まれることは最も放置された熱帯病の一つであり、それを解決することが最優先課題であると述べている。