どれほどの怒りから、グループチャットに写真を上げて退職すると公の場で意志を伝えたのだろうか。
「私の会社の経理のお姉さんが退職した」というタイトルの投稿が、オンラインコミュニティ「エフエムコリア」をはじめとする複数のコミュニティで急速に拡散されている。
この投稿は、昨年12月11日に韓国のオンラインコミュニティ「DC Inside」に投稿されたものをキャプチャしたものだ。当時、DC Insideの会員は「社長が前日に会社で知人たちとたくさん食べて片付けなかった。勤務時間外に(経理に)片付けておけと言ったらしい」という文章と共に、会社のグループチャットに経理が送信したメッセージと写真を投稿された。
経理は「代表、私はここまで片付けられません。今で退職します。お疲れさまでした」という文章と共に、代表が知人たちと飲んだ後の食器、食べ残しのある食品容器、散らかったキッチン、食べ残しの容器を適当に詰めた紙袋の写真を送信した。
投稿を見たネットユーザーたちは「そんな会社は退職すべきだ」、「いくらサラリーマンでも、奴隷がやるような仕事をさせる会社は辞めるべきだ」、「そこまで片付けろと言うのは一線を越えている」、「代表が普段から当たり前のように、経理にこんな頼み事をして大したお給料も払っていなければ、こうなるだろう」という反応を示した。
上司が部下に私的な使い走りをさせることは、典型的な「職場いじめ」と言える。
職場いじめとは、上司や同僚が職場での地位や関係などの優位性を利用して、他人に身体的、精神的苦痛を与えたり、労働環境を悪化させる行為を指す。このようないじめは単なる対立を超えて、組織内で深刻な問題を引き起こし、被害者のメンタルヘルスや業務のパフォーマンスに大きな影響を与える可能性がある。
職場いじめと認められるためには、次の3つの要件を満た満たさなければならない。
まず、地位や関係などの優位性の利用して、上司が自分の地位や権限を利用して部下に不当な指示を出したり、同僚間の関係で権力を乱用する場合が該当する。例えば、上司が部下に個人的な用事を指示したり、同僚間で繰り返し無視や差別行為が発生する場合などだ。
次に、業務上適正範囲を超えることだ。いじめ行為が業務と関係ない私的な使い走りであったり、業務遂行に必要な範囲を超えた不当な要求である場合が該当する。これは本来の業務と関係のない活動を強制される状況を指す。
最後に、問題の行為によって被害者が身体的、精神的苦痛を経験するか、労働環境深刻が悪化する場合が該当する。例えば繰り返される暴言、脅迫、侮辱的な発言などだ。