砂と埃の嵐が悪化している。これは近年の気候変動と無関係ではない。高温と長期間の干ばつが続いた結果、水分が蒸発し深刻な砂と埃の嵐を引き起こすと分析された。
世界気象機関(WMO)は最近、これに関連した年次報告書を発表した。年次報告書によると、2023年最も被害の多かった地域は、埃の濃度が長期平均より高かった。しかし、2022年の被害報告よりは、やや低い結果となった。
「Airborne Dust Bulletin(大気中の粉塵速報)」の関連統計によると、最も激しい暴風は2023年3月にモンゴル全域に石鹸し、中国の20省を含む400万平方キロメートル以上に影響を及ぼしたと報告された。
WMOは「毎年約20億トンの埃が大気に流入し、数千km離れた地域の大気を暗くし、大気質を損傷させる」とし、「特に経済、生態系、天候、気候に影響を及ぼす劣悪な水と土地管理の結果」と指摘した。
セレステ・サウロ(Celeste Saulo)WMO事務総長は「私たちは長引く環境悪化はもちろん、現在・未来の気候変動に警戒しなければならない」とし、「多くの科学的証拠をみれば、人間の活動が砂と埃の嵐に影響を与えていると把握される」と述べた。
より高い温度、より長い干ばつ、より高い蒸発により、土壌の水分量が減少する。このような環境が、劣悪な土地管理と結合し砂と埃の嵐をさらに引き起こす原因になると強調されている。
幸いにも、最近の数値モデルと観測システムの発展により、モニタリングと予測精度は向上し注目を集めている。
2007年に設立されたWMOの砂塵嵐警戒評価システム(SDS-WAS)は、専門地域センターを通じて警告を改善するために努力し、研究と運用作業を結合した。
サウロ事務総長は「すべての人々のため、改善された早期警告計画は警告システムを含め、砂と埃の嵐に対する影響基盤の予測を組み合わせ、多くの危険を回避可能なシステムに進化するべきだ」と指示した。
ただし、砂と埃の嵐は、海を横切り栄養を供給するなど、国際漁業管理に重要な役割も果たしている。