
韓国で、夫が妻との性行為を無断で撮影し、身体の写真まで撮っていたという事実が明らかになり、波紋を呼んでいる。妻は大きなショックを受け、現在離婚の準備を進めているという。
ヤン・ナレ弁護士は7日、自身のYouTubeチャンネルを通じて、夫婦の営みを無断で撮影した夫に関する離婚相談の事例を紹介した。ヤン弁護士は、大韓弁護士協会が認定する家事事件専門の弁護士で、オンラインとオフラインの両方で「離婚専門弁護士」として活動している。このYouTubeチャンネルは2022年から運営されており、現在の登録者数は約2万7,000人に達しているという。
この日、ヤン弁護士が紹介した事例は、結婚1年目の女性から寄せられたものだった。ヤン弁護士は事例を紹介する前に「深刻なトラウマを残す、重大な事件です」と強調した。
相談者の女性Aさんは、結婚前に夫の性格や価値観を十分に理解していただけでなく、特に大きな不満もなかったため結婚を決意したと語った。しかし結婚後、夫は「性行為のたびに記録を残したい」と要求し始めたという。夫は「夫婦関係をうまく続けていくためには、お互いに刺激的な要求や希望を正直に打ち明け、歩み寄ることが大切だと思う」と主張し「顔は映さず、体だけ撮るから」と説得してきたと伝えられた。
Aさんは夫に対し「もし、スマホを失くしちゃったらどうするの?削除しても、誰かが拾って復元したら全部見られちゃうよ。正気なの?」と強く抗議したという。しかし、夫は「写真や動画がダメなら、せめて音声だけでも録音させてほしい」としつこく要求してきた。Aさんが「このままでは夫婦としてやっていけない。離婚も考えている」と警告すると、夫はようやく引き下がったという。
しかし、その後行った旅行先で問題が起きた。Aさんは性行為を行った後、席を外した夫のスマホの写真フォルダを見て、大きなショックを受けたという。つい先ほどの夫婦の営みが動画として撮影されていたのだ。さらに、ロックのかかったフォルダを開いてみたところ、過去の旅行先での性行為を撮影した動画や、寝ているAさんを撮影した写真などが保存されていたという。「自分の体を観察するかのように隅々まで撮影されている動画もあり、恐怖を感じました」とAさんは語った。
「こんなふうに私のことを騙して撮影していたのなら、どこかに流出したり、誰かと共有している可能性もあるんじゃないかと思った瞬間、手足が震えました」とし「すぐに夫のスマホを持って実家に逃げました。あの動画を見た時、もうこれ以上結婚生活は続けられないと確信したんです」と打ち明けた。
Aさんはその後、ヤン弁護士に離婚や刑事処罰が可能かについて相談した。ヤン弁護士は「もちろん離婚理由になりますし、たとえ流出していなくても、同意のない撮影そのものが重大な犯罪です。すぐに警察に捜査を依頼し、捜査機関の支援を受けてください」とアドバイスした。また、警察に捜査を依頼すれば、デジタルフォレンジックという調査によって動画が外部に流出しているかどうかも確認することができると説明した。