障害のある男性の顔に接触させ挑発的なダンス 医療従事者がSNSに動画投稿し物議
アメリカ・ジョージア州で障害を持つ男性の顔に自分の体を接触させ、挑発的なダンスを踊る動画を医療従事者がTikTokに投稿し、社会的に大きな反響を呼んでいる。逮捕された後、マグショットの中で笑顔を見せたこともさらに批判を集めている。
28日（現地時間）、ニューヨーク・ポストによると、ローガンビル警察はルクレシア・コルマサ・コイアン氏（19）を障害者虐待の容疑で逮捕した。
コイアン氏はTikTokに2本の動画を投稿して騒動を引き起こした。1本目の動画では、上半身裸の男性が浴槽に座っている間、コイアン氏が男性の頭上で体を揺らし、ポケットから薬の瓶を取り出して男性の口に入れる様子が映っていた。
2本目の動画では、看護服姿のコイアン氏が椅子に座っている別の障害のある男性の上で挑発的なダンスを踊り、その過程で身体の重要部位が接触する場面もあった。この行為に対しては、性的暴行が疑われるのではないかとの懸念も上がっている。
ローガンビル警察は23日、この動画に関する通報を受け、捜査を開始、コイアンを逮捕した。警察署長のM.D.ローリー氏はUSAトゥデイのインタビューで「障害者を利用してこのような動画を制作した事に衝撃と嫌悪感を抱いた」と語り、「警察の最も重要な任務は自己防衛ができない人々を保護する事だ。捜査官らは事件の起訴に向け迅速に動いている」と述べた。
警察はコイアン氏に障害者虐待の容疑を適用し、さらなる容疑も考慮に入れながら捜査を進めている。警察はこの事件を徹底的に調査し、責任を追及する方針を示している。
現時点で、コイアン氏がどの介護施設で働いていたのか、また、動画がいつどこで撮影されたのかは明らかになっていない。
この事件は障害者を保護すべき立場にある医療従事者が、逆に彼らを搾取した事例として指摘されている。
一方、問題の動画が投稿されたTikTokアカウントでは「見えているものが全てではない」とし、「コメント欄で性的暴行や強姦などの言葉が飛び交っているが、彼は非言語的ではない。軽率な判断は控えてほしい」との投稿があった。