オーストラリアの看護師2人が、ユダヤ人患者を治療せず殺害すると発言し、解雇された。
13日（現地時間）、AP通信などによると、オーストラリア・ニューサウスウェールズ（NSW）州のライアン・パーク保健相は前日に看護師の男女2人が反ユダヤ主義的な暴言を理由に即時解雇されたと発表した。
報道によると、看護師2人の発言はイスラエル人インフルエンサーA氏が動画SNS「TikTok」に彼らの会話を収めた動画を投稿したことで物議を醸した。
問題となった男性看護師はA氏とのビデオ通話で「病院を訪れた複数のイスラエル人患者を自分が地獄へ送った」と述べた。アフガニスタン難民出身でオーストラリア市民権を持つ彼は通話相手に「あなたがイスラエル人であることが非常に腹立たしい」と言い、「結局あなたは死んで（地獄へ）行くことになるだろう」と発言した。
女性看護師も、ユダヤ人患者について「私は彼らを治療せずに死なせる」と述べた。
現地警察は2人の看護師の身元を特定し、徹底的な調査を進めていると発表した。
アンソニー・アルバニージー豪首相は「X（旧Twitter）」を通じて、「このような反ユダヤ主義的発言は憎悪に基づくものであり、我々の医療システムやオーストラリアには居場所はない」と指摘し、「彼らはNSW州当局によって解雇され、刑事捜査のためNSW州警察に引き渡された」と説明した。
パーク保健相は「この動画は嫌悪感を抱かせ、衝撃的であり、恐ろしい」と述べ、「彼らは、NSW州の医療施設で2度と働くことはできない」と強調した。
さらに「該当病院の患者記録などを調査した結果、患者が実際に危害を加えられた証拠は今のところ見つかっていない」とし、「病院は安全かつ慎重に運営されているようだ」と付け加えた。
一方、問題の男性看護師は地元メディアに対し、自身の発言が「冗談であり、誤解だった」と釈明した。