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今月15日(現地時間)、海外メディア「ピープル」の報道により、ある村でオランウータンが不法に監禁され、自傷行為に及んでいた事が明らかになった。
同誌によると、国際オランウータン保護団体「The Orangutan Project」は最近、人間によって心身に深い傷を負った雄の赤ちゃんオランウータン「フィリックス」を保護した。
絶滅危惧種に指定されているオランウータンのフィリックスは6か月以上にわたり檻の中で飼育されていたという。なぜフィリックスはそのような状況に置かれたのだろうか。
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世界には動物を愛する人々が多くいる一方で、そうでない人々も存在する。不幸にもフィリックスは動物を尊重しない人々に出会ってしまったようだ。
ある村の住民たちが集団でフィリックスを小さな檻に閉じ込めたという。自然の中で自由に暮らすことができなかったフィリックスは異常行動を示し始めた。
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檻に閉じ込められたフィリックスは、頭を振ったり檻に頭を打ち付けたりして自傷行為を繰り返した。狭い空間での監禁によるストレスから、頭部と前足に傷を負う事態となった。
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何とかTOPの救助チームが保護に成功したものの、フィリックスの身体と心の完全な回復には相当な時間を要する見通しだ。
TOPは今月9日、公式SNSを通じて「彼が受けたトラウマは想像を絶するものだった。現在、我々のチームが治療に当たっている」と発表し、保護後のフィリックスの写真を公開した。
多くのネットユーザーは「本当に腹立たしい。なぜこのような事態が繰り返されるのか、許せない」「胸が痛む」「心が引き裂かれる思い」「あまりにも残酷だ」など、憤りの声が相次いでいる。
現在、フィリックスは徐々に健康を取り戻しているという。新しい環境にも順応しており、今後、野生復帰に向けた訓練を開始する予定だ。