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2025年03月06日木曜日
ホームトレンド「信じられない」シティバンクが1京円超の金額を誤送金⁉︎ システムが異常を検知し即取り消し

「信じられない」シティバンクが1京円超の金額を誤送金⁉︎ システムが異常を検知し即取り消し

米国のシティバンクが280ドル(約4万1,797円)を送金すべき顧客に誤って81兆ドル(約1京2,091兆円)を送金し、慌てて取り消すという失態を犯していたことが後日明らかになった。

先月28日付のフィナンシャル・タイムズ(FT)によると、この事件は昨年4月に発生したもので、シティバンクの送金担当者と取引確認担当者の両者がミスを見逃した結果、誤送金が行われたという。

送金処理が行われてから90分後、他の職員がミスに気付き、送金を取り消したため、実際の資金移動は行われなかった。制裁違反の可能性がある送金を検知するシステムが異常を感知したことが幸いだった。シティバンクはこの件を米連邦準備制度理事会(FRB)と通貨監督庁(OCC)にこの事件を報告した。

FTが入手したシティバンクの内部報告書によると、同行では同様のミスが相次いでおり、昨年だけでも合計10件の重大な失態があり、その総額は10億ドル(約1,493億円)を超えていたという。

また、2020年に法的紛争中だった化粧品大手レブロンの債権団に約9億ドル(約1,343億円)を誤送金している。結局、9億ドルのうち5億ドル(約746億円)は回収できなかった。この一件を受けて、当時の最高経営責任者(CEO)であるマイケル・コルバット氏は辞任を余儀なくされた。

コルバット氏の後任であるジェーン・フレーザーCEOは2021年の就任以来、規制問題の解決を最優先課題として取り組んできたが、通貨監督庁とFEDから1億3600万ドル(約203億円)の罰金を科された。

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