
2025年4月13日から10月13日までの半年間開催される大阪・関西万博(大阪エキスポ)について、「行ってみたい」と考えている日本人はわずか13%にとどまることが明らかになった。
毎日新聞は12〜13日の2日間、18歳以上の有効回答者2,040人を対象に「大阪エキスポに行く予定があるか」と尋ねたところ、「たぶん行く」「必ず行く」と答えた人は全体の13%にとどまったと報じた。
一方、「行かない」「たぶん行かない」と答えた人は87%に上り、圧倒的多数を占めた。
このような世論の背景には、会場内の高額な飲食物、奇抜なビジュアルのマスコットキャラクター、不安視される安全性など、万博を取り巻く様々な問題があるとみられている。
中でも話題となっているのは、会場限定メニューとして登場する1杯3,850円のラーメンだ。神戸産の牛肉100グラムをすき焼き風に調理してトッピングし、器には日本の伝統工芸品「輪島塗」を使用している。
また、公式マスコット「ミャクミャク」も冷ややかな視線を浴びている。青い胴体に赤い頭を持つこのキャラクターは、愛らしさと不気味さをあわせ持ち、登場当初から物議を醸してきた。
経済新聞は「コロコロとした5つの目玉と形のない胴体が不気味だが、どこかかわいい」と評価し、ジャパン・タイムズは「不安を誘うかわいさがSNSで多くの二次創作を生み、ネットユーザーは魅力と恐怖の間で揺れている」と伝えている。

さらに、会場が埋立地の人工島に位置することから、廃棄物などから発生するメタンガスによる爆発の懸念も浮上している。
6日には展示エリアで爆発の危険があるメタンガス濃度が検出され、換気のため消防隊が緊急出動した。また、昨年3月には工事中に実際にメタンガスが爆発する事故も起きており、人的被害はなかったものの、不安を募らせる要因となっている。
大阪エキスポは、大阪市西部の人工島で、ソウル・汝矣島の約半分の広さに相当する敷地で開催されている。来場者はまず、巨大な円形木造構造物「大屋根リング」に出迎えられる。
この大屋根リングは、スギ、ヒノキ、アカマツを用いて建設されたもので、直径614メートル、周囲2キロ、高さ最大20メートルだ。ギネス世界記録に「世界最大の木造建築物」として登録されている。