
京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)の烏山(オサン)空軍基地を無断撮影して拘束された後、「反国家の容疑なし」として釈放された中国人2人が、再び戦闘機などを撮影し摘発された。
京畿南部警察庁の安保捜査課などによると、23日午前11時頃、米軍施設の平沢市の烏山空軍基地(K-55)付近で、中国人のA氏ら2人が戦闘機などを撮影しているとの米軍からの通報があった。出動した警察は、彼らを軍事基地および軍事施設保護法違反の容疑で逮捕した。
警察の調べで、A氏らは2日前の21日に烏山空軍基地付近で無断撮影を行っていた人物と同一であることが判明した。
当時、警察は国家情報院や国軍防諜司令部などと合同で事件を捜査し、「反国家の容疑なし」として逮捕から8時間後の午後5時頃に不起訴処分を決定し、事件を終結させていた。
それからわずか2日後、同様の行為が繰り返されたにもかかわらず、警察は再び「現行法違反の事実なし」として釈放したと伝えられている。
警察は「空中の航空機のみを撮影していた」と説明しているが、外国人が2日間隔で軍事施設を無断撮影した事件を極めて迅速に処理したことに疑いの声が上がっている。
1か月前にA氏と類似の行為をした10代の中国人2名が、軍事施設保護法違反などの容疑で取り調べを受けていることを考慮すると、警察の迅速な判断に疑問が呈されている。
特に、釈放されたA氏らの現在の所在や行動が不明であると聯合ニュースは報じた。2人とも男性で、基地周辺の路上で高価なカメラ機材を使用し、上空の航空機を撮影していたことが調査で判明した。