
裁判所は、20匹以上の猫を無料で譲り受け、残酷に虐待して殺害した20代の男性に実刑判決を言い渡した。
ストレス解消のために猫を殺したというこの男性は、2か月間で21匹もの猫を殺害したことが明らかになった。
韓国・ウルサン地方裁判所は24日、動物愛護管理法違反の容疑で起訴されたA被告に対し、懲役1年6か月の判決を言い渡したと発表した。
A被告は昨年6月、慶尚南道梁山で無料で譲り受けた子猫を車に乗せ、ウルサンへ向う途中、路肩に車を停めて拳で殴り殺し、その遺体を車外に投げ捨てたことが判明した。
この事件を含め、A被告は野良猫関連のネット掲示板を通じて、2か月間で子猫21匹を譲り受け、足に火をつけるなど、残酷な手口で殺害した後、遺体を遺棄した容疑を受けている。
事件発覚のきっかけは、猫の安否を確認しようとした譲渡者が、A被告の連絡回避に不審を抱き、警察に通報したことだった。
調査の結果、A被告は過去に野良猫の鳴き声に悩まされた経験や、職場で猫の排泄物の掃除を任されていた経験から、野良猫に対し、強い反感を抱くようになったことがわかった。
さらに、恋人との別れや不動産投資の失敗などのストレスが重なり、犯行に及んだと供述。
裁判所は「被告は繰り返し計画的に犯行を行い、その手口も非常に残酷で、生命に対する基本的な尊重が見られない」と指摘し、「猫を譲渡した人々にも深刻な精神的苦痛を与えた」と判示した。