筋肉質ブームに逆行?わざと非対称な筋肉を鍛えた大学生
ある男性が約6カ月間、片方の僧帽筋だけを鍛え続け、その過程を公開して注目を集めている。
25日(現地時間)、オンラインメディア「カラパイア(Karapaia)」は、筋肉質な体型の流行に抵抗するため、意図的に片方の僧帽筋だけを鍛える運動を約180日間続けた大学生を紹介した。
「ザ・クルークモン(thecrookedmon)」というニックネームで活動する彼は、最近の海外トレンド「ルックマキシング(Look Maxing)」に対抗して「ルックミニマイジング(Look Minimizing)」に挑戦していると説明した。ルックマキシングとは、自身の外見を最大限に磨こうとする動きのことを指す。
ルックミニマイジングは、その真逆を目指す取り組みだ。彼が片方の僧帽筋だけを強化しようとする理由も、このルックミニマイジングの一環だという。

彼は昨年からTikTokで、片方の僧帽筋だけを刺激する動画を投稿してきたが、彼の最初のアカウントは停止されてしまったという。
しかし、現在の新アカウントを立ち上げ、今年1月からチャレンジコンテンツを再び投稿し始めた。
また、「人々が私を見て『あの人は体がいいね』と言われるよりも、『あれは一体何だ』と思われたほうがいい」とその動機を語った。
血のにじむような努力の末、非対称な僧帽筋を手に入れたザ・クルークモン氏は、主にダンベルを使用したという。時には愛犬を代わりに持ち上げることもあったと話している。

これに対して彼は、ダンベルを持った手をだらりと垂らし、僧帽筋だけを使ってこれを持ち上げた。
これを目にしたネットユーザーは、ザ・クルークモン氏の片方の僧帽筋だけが盛り上がっている姿に疑問を抱き、彼が先天的な非対称を持って生まれたのではないかと疑った。
しかし、ザ・クルークモン氏は継続的に動画を投稿し、その真剣さを示した。その結果、最近では彼のニックネーム「トラップマン(Trapman、僧帽筋と男性の合成語)」という名のミームコインが発行されるに至った。
このように左の僧帽筋を育てることに成功したザ・クルークモン氏は、現在、右脚だけを強化する運動も並行して行っている。
一方で、彼のように特定部位だけを鍛えるトレーニングが、意図せず他の筋肉をも強化する可能性があるとの見方も出ている。
これは「クロスエデュケーション効果」と呼ばれ、片側の身体を鍛えた際に反対側の筋力も向上する現象だ。
運動を行うと筋肉だけでなく、脳や神経系も信号を受け、その信号が中枢神経系を通じて反対側にも伝わることで、鍛えていない部位にもプラスの効果が及ぶとのことだ。
ただし、ザ・クルークモン氏のように顕著に非対称な場合、脊椎など身体全体のバランスに負担をかける可能性があるため注意が必要だ。
