中国で脳卒中の治療中だった67歳の女性が自然妊娠し、娘を出産したという驚くべき話が話題を呼んでいる。
26日（現地時間）、香港の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト（SCMP）」によると、中国山東省在住のファン・ウェイピン氏（74）とティアン・シンジュ氏（72）夫婦の特別な子育ての話がSNSなどで注目を集めている。
報道によると、6年前、ティアン氏は脳卒中で長期間、血液循環改善薬を服用中、驚くべきことに月経が再開したという。そして1年後に自然妊娠が判明した。
夫妻には既に成人した娘がいたが、過去にアルコール依存症で息子を亡くしていた。ティアン氏は新しい命の奇跡を受け入れる決心をした。
夫婦は医療チームの承諾を得て自然分娩を選択したが、娘は両親の健康を心配し強く反対。結果的に、娘は父親との連絡を絶ったという。
その後、誕生した娘に、ファン氏は「天からの贈り物」を意味する「天賜（ティエンツィ）」と名付けた。彼は自分のことを「時間と競争する父親」と表現し、残された人生で娘に最大限の愛情を注ぐと誓った。
夫婦は毎月1万元（約19万円）の年金で育児費用を賄っている。彼らの子育てはSNSで公開され、現在120万人以上のフォロワーがおり、ライブ配信で追加収入も得ている。
現在、ファン氏は料理、家事、妻と幼い娘の世話をすべて引き受けているそうだ。それは1年前にティアン氏が足を怪我し、ベッドで過ごさざるを得なくなったためだ。彼は「娘の笑顔がすべての疲れを癒してくれる」と語った。
現地のネットユーザーからは「67歳での出産は医学的に可能なのか」、「娘が出産に反対したのも理解できる。危険そうだ」、「新生児が愛に満ちた家庭で育つ姿を見ると、私まで嬉しくなる」などのコメントが寄せられている。