世界ランキング8位のシン・ユビン(大韓航空)が準々決勝で勝利し、韓国女子卓球代表チームにとって20年ぶりのシングルスでのメダル獲得に一歩近づいた。
1日(日本時間)、シン・ユビンはパリ南アリーナで開催されたパリオリンピック卓球女子シングルス準々決勝で世界ランキング13位の平野美宇(木下グループ)を破り、準決勝に進出した。
試合は前々日に混合ダブルスで銅メダルを獲得した勢いそのまま、シン・ユビンが3ゲーム連続で先取し、一気に平野を追い込んだが、悲願のシングルス出場を果たした平野が、土壇場から驚異の粘りを見せ、第4、5、6ゲームを奪いゲームカウント3-3のタイに戻した。
最終7ゲームも両選手ともに一進一退の展開の末、平野が先にマッチポイントを握ったものの、2度のマッチポイントでともに決めきれず、最後は13-11で第7ゲームを奪い、シン・ユビンが勝利をものにした。
シン・ユビンの準決勝の相手は中国の陳夢に決まった。陳夢は2020年東京大会で女子シングルスと団体戦の2冠を達成した卓球王国・中国で長年トップに君臨する選手だ。
準決勝で敗れた場合には3位決定戦で銅メダルをかけて戦うことになる。
女子シングルスでのメダルは2004年アテネ大会で銅メダルを獲得したキム・ギョンア以来、20年ぶりの偉業となる。