「世界で最もセクシーな競泳選手」と呼ばれているイタリア代表のトマス・チェッコン選手が、選手村内の公園に横になり眠っている姿が目撃され、話題となっている。
5日(現地時間)、複数の海外メディアによると、競泳男子100メートル背泳ぎで金メダル、4×100メートル自由形リレーで銅メダルを獲得したチェッコンが選手村内の公園で仮眠を取っていたという。
サウジアラビア代表のボート選手フセイン・アリレザが偶然見かけて撮影し、芝生に白いタオルを敷いて眠るチェッコンの姿が収められた写真を自身のSNSに投稿した。
白いシャツにイタリア国旗のついたネイビーのショートパンツで眠るチェッコンは脱いだ靴をきちんと揃えて置き、屋外にもかかわらず、ベンチの下の芝生でリラックスして熟睡している様子だった。
チェッコンは200メートル背泳ぎで決勝進出を逃した直後のインタビューで、選手村の施設について「エアコンがなく、食事もまずい。(準決勝敗退した)言い訳ではないが、午後も夜中も騒音と暑さで眠ることができない」と不満をもらしていた。
英日刊紙「The Sun(ザ・サン)」は「イタリアのスターは疲労回復のために野外で寝ることで、独自の方法で問題を解決しようとしている」と皮肉交じりに選手村の劣悪な環境を報じた。
パリオリンピックは環境に優しい大会を標榜し、選手村の各部屋にエアコンを提供せず、菜食中心の食事を提供して、論争を呼んでいる。
イギリス選手団は選手村の食事の量と質を問題視し、独自にシェフを招聘した。
あるイギリス代表選手はメディアのインタビューで「今回のオリンピックは『SDGs』を強調し、菜食メインの食事を提供しているが、ピークタイムに食道に行くと鶏肉一切れすら残っていない」と語った。
また、ハンドボール女子のスウェーデン代表チームは、選手村のマットレスがあまりにも硬いため、マットレスを別途購入したという。