韓国で「自宅に放火する」と前もって消防署に通報した50代の放火犯の男が警察に逮捕され、取り調べを受けている。
2日、消防当局と警察によると、前日の午後3時34分頃、忠清南道論山市(チュンチョンナム道ノンサン市)に住む55歳の男が消防署に通報してきたが、通報内容はなんと、自宅に放火するので5分以内に来てほしいというものであった。
消防関係者は「男が自宅に火をつけるので早く来てほしいと通報し現場に出動したが、消防車を見た瞬間に火をつけた」と説明し、さらに「約20リットルのガソリンを家の中にまいていたようだ」と話した。
続けて、「最初は、精神疾患など精神的に問題を抱えている人物なのかと思ったが、その場合、隣人のことなど配慮しないだろう。隣の家に火事が広がっては困るから通報したと言いながら、事前にガスボンベを外に出すなど気をつかっていた。」と説明した。
そして、「現場に到着してみると、なぜかスーツを着ていた」と不思議がった。
消防隊が到着した時、男はすでに警察に逮捕されていた。
火災は消防車10台と隊員35名が出動し、約30分後の午後4時5分頃に消火された。
人的被害はなかったが、男の自宅50.6平方メートルの内、約36平方メートルと家具などに被害があった。警察は詳細な経緯を把握中である。