健康的な食事をすることがますます困難になっている現代社会。多くの食品が高カロリーかつ高塩分であるため、健康維持には「スーパーフード」の活用が欠かせない。スーパーフードは栄養素や抗酸化物質を豊富に含み、健康に大きなメリットをもたらす。今回は、日常的に取り入れたい6つのスーパーフードを紹介する。
1. 卵
卵は、ビタミンB群の一種であるコリンを豊富に含む。コリンは細胞膜の形成に不可欠な栄養素であり、卵2個で1日の必要量の半分以上を補うことができる。コリンが不足すると、腹部脂肪の蓄積に関与する遺伝子に影響を与えることもある。ある研究によると、朝食に炭水化物中心の食事をとる人よりも、卵を摂取する人の方が減量しやすいという結果が出ている。
2. シナモン
シナモンは、他の食品に加えることで栄養価を高める効果がある。ある研究によると、シナモンに含まれる抗酸化物質ポリフェノールがインスリン感受性を向上させ、脂肪の蓄積や空腹感の調整をサポートすることが確認されている。また、炭水化物の多い食品にシナモンを加えることで、血糖値の急激な上昇を抑え、インスリンの分泌を安定させる効果もある。
3. リンゴ
リンゴ1つは約100カロリーで、4.5gの食物繊維が含まれている。ある研究によると、1日の食物繊維摂取量を10g増やすことで、内臓脂肪を3.7%減少させることができるという。リンゴは、皮なしで食べても効果的だが、皮ごと食べることで最大限の効果が得られる。運動と併せて皮ごとリンゴを摂取した場合、内臓脂肪が7.4%減少したというデータもある。リンゴの皮には抗酸化物質をはじめ、さまざまな栄養素が豊富に含まれている。
4. アボカド
アボカドは空腹感を抑える効果がある健康食品だ。ある研究によると、アボカドを使ったメキシコ料理「グアカモレ」を、昼食にアボカド(半分)と一緒に食べた人は、食後の食欲が40%減少したという結果が報告されている。
5. サニーレタス
サニーレタスはケールや春菊と並ぶ健康的な葉物野菜の一つだ。
ある研究によると、オリーブオイルなどの一価不飽和脂肪酸を3g以下で摂取すると、サニーレタスに含まれるカロテノイドの吸収率が高まることがわかっている。カロテノイドは、癌や心臓病などの慢性疾患の予防に効果がある成分だ。
6. ココナッツオイル
ココナッツオイルは、体重と腹部脂肪の迅速な減少に効果的である。ある研究では、オリーブオイルを摂取したグループよりも、ココナッツオイルを摂取したグループの方が、体重と腹部脂肪の減少が、より速く進んだという結果が示されている。ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、吸収が速く、脂肪として蓄積される前に肝臓に運ばれ、エネルギーとして利用される。この特性により、代謝が促進され、体重管理にも有効とされている。