世の中には多くのダイエット方法が存在する。カロリー制限ダイエット、低炭水化物ダイエット、低脂肪ダイエット、低インスリンダイエット、地中海式ダイエットなど、さまざまだ。しかし、数あるダイエットの中でも、専門家たちが口を揃えて絶対に試してはいけない方法がある。それは、断食だ。
断食で減る体重には意味がない。それは体脂肪ではなく、体内の水分と筋肉が失われて一時的に現れる「偽りの体重」だからだ。断食によって減った体重は、食事を普通に戻すとすぐに元に戻る。むしろ、体重が増えてしまう可能性すらある。食事を抜くと、体はこれを緊急事態として認識し、栄養素をより多く蓄えるためだ。
また、断食により筋肉が減ることもダイエット効果を低下させる原因となる。体はエネルギー源であるブドウ糖が不足すると、筋肉のタンパク質を分解してブドウ糖に変換する。筋肉が減ると基礎代謝が低下し、少し食べただけでも太りやすくなる体質になってしまう。
若者が安易に挑戦する「ワンフードダイエット」も避けるべきだ。単一の食品だけを食べて痩せようとする方法は、ダイエットに失敗する確率が高く、健康にも悪影響を与える可能性がある。
ワンフードダイエットを続けると、栄養バランスが崩れ、生理不順や脱毛などの症状が現れることがある。栄養が不足した体は食べ物を渇望し、過食を引き起こすこともある。
若い人がリバウンドせずにダイエットに成功するには、毎食5大栄養素をバランスよく摂取し、カロリーを500kcal程度減らすことが推奨されている。韓国肥満学会によると、1日500kcalの摂取カロリーを減らすだけで、1週間に0.5kgの減量が可能だという。500kcalはご飯約1.5杯分に相当する。どの食品を食べるかも重要だ。血糖値を急激に上げる食品はダイエットに不向きで、すぐに空腹を感じることになる。代表的な低GI食品には、玄米、豆腐、ほうれん草、卵、トマトなどがある。